同志社大学・ハリス理化学研究所シンポで語るこれからの科学

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先日、同志社大学でこんなシンポジウムが行なわれていました(・ω・)

同志社大学ハリス理化学研究所 開設記念シンポジウム 世界を元気にする思考法

株式会社半導体エネルギー研究所・代表取締役の山﨑舜平さんの基調講演と、中江有里さん(女優・作家)、久保利明九段(将棋棋士)、塚越一彦教授(ハリス理化学研究所長)の3氏とのパネル討論が行なわれました。

山崎さんをはじめ、その中で色々といいなと思うことが書かれていたので以下めも。

山崎:実験とは理論のためではなく、仮説を明らかにするためのものであり、さらに研究は自分自身を拘束し、追い詰めていかざるを得ないので、やり遂げ、たどり着いた真理や本質は応用できる。そのために特許を取りなさい、と説いています。 注意してほしいのは、特許は自分のためではないという点です。

「実験は、理論ではなく仮説を明らかにするためのもの」という点がまさに、ですね。悩みに悩んでたどり着いて生み出した「成果」―これを真理と呼ぶのだと私は思いますが―、を守り応用するためにとるのが特許。それは、自分のためのものではないのです。

中江:私は書き手として、また読み手として、読書を広げていく活動をしていますが「想像力」をキーワードにしています。読み手として何を発想するのか、がとても大事で、作り手の「創造力」にも通じています。

作り手と読み手の「想像力」のマッチングが起こったとき、真実な意味で「伝わった」と言えるのかもしれません。

山崎:「何かに気付いた」という時には、実は「こういうはずだろう」という大体のイメージがあるものなのです。それがイマジネーションです。証明するために実験環境を整え、目標を立てます。それが間違っていると分かると、今度は新たなことに気付きます。これがクリエーションです。創造と想像は、表裏の関係にあると言えます。

山崎さんの視点は本当に分かりやすくておもしろい。この創造と想像が断ち切られてしまっているから、無気力な社会と言われるんだろうな。

久保:ある分野に秀でて活躍する人は、そのことが好きだから、という側面が非常に強いのだと思います。だから、創意工夫ができる。将棋でも、先の先を考え、研究して新しいものを作っていきます。私の場合は「100のストックを持っておいて、そのうちの一つが使えればいいだろう」という感覚です。

やはり好きなことほど創作意欲がわきます。塚越教授は、続けてこんなことを言っています。

塚越:学生を指導する時に「疑問のポケットをたくさん作っておきなさい」とよく言います。分からなかったら、入れておく。時間ができたら、ポケットから取り出して考えてみる。出し入れするわけです。私自身、研究者として論文を書き続けなければならない立場ですが、考えていると何かが突然浮かんでくるというものではありません。知識を基に、絶えず組み立てと整理を繰り返す作業の中で、最終的に新しい着想が出てくるのだと思っています。

これが問題意識ですね。私も大学時代、文系でしたが、ひたすらこのポケットづくりの繰り返しでした。理系も文系も、突き詰めれば、結局たどりつくところは同じなのだと思います。突き詰めれば。

また良い研究者の論文は、名前を見なくてもカラーが出てくるから分かるようになるのだといいます。論文に限らず、理想の領域ですね。

あと、山崎さんが「自分がやってみて、何かぼんやりと見つけたというものは、インターネットで検索してもまず出てくることはありません」と語っていたのが印象的でした。つまり、インターネットに出てこない「問題意識」こそ突き詰めるべきであって、逆に言うならインターネットに出てきているものはもう手をつける必要がないということだと思います。

自分が常に新しい位置にいるかどうかは、インターネットで瞬時に分かります。結局は(目先の利益にとらわれず)「考える力」がモノを言う時代なのだろうなと。日本でノーベル賞受賞者が多いのも、今よりそれができた時代だったからという主張はあながち外れてないと思います。

山崎:私の専門の情報通信で言うと、インターネットやスマートフォンは飽和して、やがて滅びる方向にあると思います。もう、それらがなくても普通に生活できる時代になってきているのではないでしょうか。21世紀後半はゲノムの時代になると言われていますが、これが人間を裕福にするのではないかと思っています。

これは詳しく聞きたい分野ですね。

理系の先端で何が起こっているのか、興味深々なSolです(・ω・)

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洒落感と抜け感のあるエフォートレスな信仰生活を目指しています多分。スイマー&おしゃれ信仰生活推進委員。仕事は貿易事務。絵を描いたり写真を撮ったり、クリエイティブなことが好きです。