役立たない研究、しようよ 

昨年ノーベル医学生理学賞を受けた東京工業大教授・大隅良典さんの言葉です。
すごく、考えさせられる言葉です。

背景にあるのは、短期的な成果を求める研究にばかりお金が流れ、「このままでは日本の基礎科学が立ちゆかなくなる」という危機感だ。

「役に立たない研究をしよう」。ここ10年、大隅さんがそう話すと、「それでいいんですか」と首をかしげる学生が増えたという。細胞内の新陳代謝の仕組みを探るオートファジーの研究でノーベル賞を受けた大隅さん自身、研究の成果が役に立つかは意識してこなかった。「科学は金もうけのためのものではなく、社会を支えるもの。すぐに役に立つことばかり求めていたら基礎科学はできない」と話す。
2017.4.5 朝日新聞(以下引用文も)

この10年間、大隅さんは長期的な基礎研究を支える仕組みつくりについて、積極的に発言しているそうです。

 「(国から国立大学に支給され、自由に研究に分配できる)運営費交付金を毎年1%ずつ削られて、大学は本当に貧困になっている」。競争的資金を獲得するために研究者が目先の成果を得やすい研究に流れ、長期的な研究が難しくなると大隅さんは憂慮する。

文系学部廃止の流れとも重なりますが、「即効性」「(すぐに)役に立つか」という点ばかりが重要視される風潮には、私もすごく疑問です。
物事は、そんなに単純じゃない。

「科学は文化。全く見返りを求めない寄付がもう少し日本にあっていい。大企業の海外への投資や広告費の0・1%でも基礎科学に向けられたら大学が変わる」

大学時代から感じていたことですが、日本って本当に大学と企業が切り離されてしまっているなと思います。
理系の分野でもそうだから、文系なんてもっとそうで、この国の文化・芸術レベルが世界的にみて遅れているのも、こういう原因もあるんじゃないかなって感じています。

大隅さんは基礎研究をめぐる国や社会の雰囲気が着実に変わってきたと感じている。「ムードを形にするのが、私の仕事かな」

こういう人が世に出てくるのは、本当に希望的ですね。
すべてのことにおいて、「効率」や「即効性」の追及は、根本の解決にならないということに、多くの人の目が開かれていくと思います。

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「宗教」や「信仰」も「役に立たない」代表格のような扱いを受けると感じることがありますが(否定はしないけど信仰を持つに至らない人があまりに多いという点でも)、本当にそうなのか?(そうじゃないよね?)ってことを、続けてこのブログでも綴っていきたいと思います。

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摂理の日常を描いてます。社会人で導かれ教会に通うようになりました。宗教や信仰を身近に感じてもらえたら嬉しいです。スイマー・おしゃれ信仰生活推進委員。今ハマってるものはインテリア♪インターネットが好きです。